私たちは、やる気や創造性を高めて意欲的に家事や仕事をしたいですし、シニア世代の方は、認知症を心配せずにお元気で楽しく過ごしたいですよね。
また、お子さんの学力、集中力、意欲、記憶力を高めることは、親御さんにとって大きな関心ごとだと思います。
『一流の頭脳』(Anders Hansen, 2016 )という本を読みました。
著者は、ノーベル生理学・医学賞を選定する「カロリンスカ研究所」のリサーチャーであり、脳研究の最前線に身を置いている精神科医です。
前置きで要旨を次のように述べています。
「身体を動かすことほど、脳に影響を及ぼすものはない〜脳の機能を高めるには戦略的に運動をする方が、パズルや脳トレよりはるかに効果があることを、研究成果がはっきりと証明している。驚いたことに、脳は頭を働かせようとするより、身体を動かすことでこそ威力を発揮する器官らしいのだ。」
つまり、脳を鍛えるには『勉強よりもまず運動!』という研究、調査結果というのです。
4歳から18歳までの子供が運動すると、注意力や記憶力だけにとどまらず、ほぼすべての認知機能が高まることがわかっているそうです。
また、70歳を対象にした調査では、毎日、意識的に歩くと認知症の発症率が40%減らせるという結果になったそうです。
定期的に運動をした上で、勉強や脳トレなどもすると、より一層効果的ですね!
たとえわずかな1歩でも脳のためになるそうです。より高い効果を望むなら、最低30分のウォーキング。
更に、脳のための最高のコンディションを保つためには、ランニングを週に3回、45分以上行うことが望ましいそうです。
今から週に数回の運動を半年ほど続ければ、夏には目覚ましい変化を実感できそうです!