前回は、親業でいう「あなたメッセージ」で言う小言を取り上げました。
• 「(あなた)勉強しなさい」
• 「(あなた)早く寝なさい」
この様な言葉は、相手である子どもの行動を制限したり規制したりして、
子どもの自尊心を傷つけてしまい、効き目がありません。
「わたしメッセージ」はみんなを救います
「あなたメッセージ」VS 「わたしメッセージ」
「あなたメッセージ」は、「(あなた)勉強しなさい」と、相手のことを言うのに対して、
「わたしメッセージ」は、「(わたし)がこう考える」と、親の言いたいことを子どもに伝えようとするものです。
子どもの自尊心を傷つけず、親子の関係も損なわず、子どもが『親の意に添おうかな』と心を動かされやすいものです。
親が子どもを責めずに「わたしを表現する」ので、子どもからの反発が少なくなります。
親が新聞を読みたい時に、子どもが「遊ぼう!」と新聞の上に乗っかって邪魔をしてきたら〜
「あなたメッセージ」は
子 「遊ぼう!」
親 「うるさい!」
ここで言う「うるさい」は、「(あなた)うるさい」
主語はあなた=子どもです。
「わたしメッセージ」では
子 「遊ぼう!」
親 「お父さん今は新聞読みたいんだよ。」
どちらが親の気持ちをよく伝えているでしょうか。
あなたメッセージの「うるさい!」では、親の状態 (新聞が読みたいこと)は子どもには分かりませんが、
私メッセージだと「私は新聞を読みたい」が子どもに分かるのです。
「わたしメッセージ」の効果的な3つのポイント
「わたしメッセージ」の基本は、3つの部分からできています。
<事例その2>
食事を食べ残した6歳の女の子に、お母さんが「わたしメッセージ」でこの様に伝えてみました。
「食事を残すと(行動)、残したのをお母さんが食べなければならなくて、満腹だし太っちゃうじゃない(影響)、それに美味しくなかったのかな、具合でも悪いのかな、と心配するし、がっかりしちゃうのよ(感情)」
こう言うと、6歳の娘さんから、こんな返事が返ってきました。
「お母さん、私はね、一生懸命食べようっていつも思ってるの。でもね、どうしても食べられないの。
だけど、お姉ちゃん(小5)くらい大きくなったら、いっぱい食べるからね。
お母さん、そんなに太ってないよ。
そしてね、学校の給食もおいしいけど、お母さんの料理はもっとおいしいんだからね。本当だよ。」
親の気持ちを伝えたら、子どもの気持ちがちゃんと返ってきます。
本音で語れる関係は、こんなメッセージを送るところから始まります。
親子の絆がしっかりと築かれていくでしょう。
あなたメッセージだったらどうでしょう。
親「ちゃんと食べないと大きくなれないわよ!」
子「大きくなれなくていいもん。もう食べない!」
もしかしたら、こんなやりとりになるかもしれませんね。親の気持ちは伝わりません。
(次回も「わたしメッセージ」の例を取り上げます)
HUPYELL
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