数回に渡って『親業』の考え方をご紹介しています。
今日は、日常でよくあるエピソードからその悩みは誰のものかを考えみます。
人生の所有権〜誰の悩みか人生か
『親業』の親子手帳に、親業を学ばれているあるお母さんのエピソードが書いてありました。
6歳の男の子が椅子の上に乗って遊んでいます。
母「危ないわよ。怪我をするから気をつけなさい。」
子「大丈夫だよ!」
と案の定、椅子が倒れて、子どもが大きな声で泣き出しました。
母「ダメじゃないの。だからお母さんが言ったでしょ!」
子「転んで痛いのは僕なのに、どうしてお母さんは僕のことを怒るんだよ!」
私はそこでハッとしました。
そうだ、転んだことで、この子は椅子の上に登ったら危ないことがわかったはずだ。そこで私がまた子供を非難しなくても良いのではないか。それに痛いのは子供なのだ、と思いました。そこで、
母「痛かったでしょ。ここが痛いのね。」と言うと、子供が
子「そうだよ。早くお薬塗ってよ。」と、泣くのをやめてケロリとして言いました。
痛いのは子どもです。いくら親だからといっても、子どもが痛いのに、「痛くないでしょ」とは押し付けられません。
子どもの悩みは子どもが所有し、子どもの人生は子どもが所有しています。親であってもその所有権をおかすことはできません。
また、子どもに親の人生を送らせることもできません。
子どもは自分の『分身』みたい?!
子どもに対して、自分の『分身』である様な気がしてしまうことがあります。
そうなると、自分の理想とする姿に近づいていないことに、腹立たしさを覚えたり、対立してしまったり、感情的になったり、惨めな気持ちになったりしてしまいます。
小さくても、分身ではなく一人前の人間と思えば、随分と気持ちが楽になります。
親は子どもの悩みや人生を所有できませんが、子どもが悩みを解決し、より良い人生を生きる上で手助けすることができます。
できればお互いの為に、上手なやり方で手助けしたいですね。
(次回に続きます)
HUPYELL
100%自分のための癒やしの時間をお過ごしください
電話番号:011-557-4053
所在地 :札幌市中央区南14条西9丁目3-41
グレイトフルTYK山鼻202 • 203
(ツルハドラッグ 行啓通店さん 2F)