『親業』5日目は、聞くことについて〜です。(以下「親子手帳」より)
子どもが悩んでいる時、親にできる手助けは、子どもの気持ちを聞くことです。
親の口を動かすのをやめて、まずは聞きましょう。
誰でも、悩みがある時には他の人に聞いてもらうと、悩みが口から出ることで悩みを眺められ、よく見えるようになります。
子どもも同じです。悩みを話せたら、解決への第一歩を踏み出せます。
なので、親が悩みを聞くのは、子どもの悩みを聞いた後で、忠告を与えたり提案したりして、親が悩みを解決してやるために聞くのではありません。
子どもが悩みを口から外に出して、自分で眺められるようにするために聞きます。
子どもが悩みを口にできれば、悩みを話す相手は電信柱でも、猫でもいいのです。でも、子どもを助けたい気持ちの溢れているのが親ですから、子供の悩みを聞くことで充分助けてあげることが必ずできます。
聞き上手になろう
子供の悩みを聞くにも、いろいろな聞き方があります。
(1) 子供の言うことを黙って聞く。
(2) 相槌を打つ。「そうなの」「まったくね」「まぁ!」「うん」「なるほど」「本当かい」「ふ〜ん」
(3) もっと話すように促す。「どう思っているのか、聞きたいなぁ」「どういうことかな」「もっと話してみて」
前記(1)(2)(3)は、確かに、親の側が聞く姿勢になっているのですが、限界を持っています。それは、
(1) 親からの言葉があまりないので、物足りない。
(2) 本当に親に理解されたかどうか、子どもがよくわからない。
(3) 自分の言ったことを、親がどう思っているのかわからない。
(4) 親と子が親密に理解し合えるところまでいかない。と言うことです。
白いボールが来たら、白いボールを返そう=能動的な聞き方
親業訓練に『能動的な聞き方』と呼ばれる聞き方があり、それには、前述の様な限界がありません。
簡単に言うと、子どもから白いボールが投げられたら、親も白いボールを返そうということです。
例えば子供がお腹をすいたので、
「ママ、お腹がすいたよー」と言った時に、「うるさいわね。いつもお腹空かして。お母さん、今支度してるでしょう。宿題もしないで、ご飯の事ばかり言わずに、少しは勉強でもしたらっ!」と言ったとしたら、これは子どもの言った事は受け取っていません。
お母さんが言いたいこと、すなわち、お母さんからの赤いボールを投げたことになります。
こんな時、「お腹がすいたのね」と言ったら、これは子どもの投げた白いボールを返していることになります。
白いボールが来たら、白いボールを返す、と言うのは子どもと心のキャッチボールをすると言うことです。
あなたの白いボールを受け取りましたよ、と子供に伝えると言うことです
白いボールは子供の心
子どもはお腹がすいたときに、「お腹がすいた」とは必ずしも言いません。
例えば「晩御飯まだ?」と言ったりします。その時に、先ほどのように、「うるさいわね、いつもお腹空かして。お母さん、今支度してるでしょ。云々〜」と言ったのでは、子供はそれ以上話す気も起きないでしょうし、自分の気持ちを理解してもらえた、とも思えないでしょう。
「晩御飯、まだ?」と子供が言ってから、「お腹がすいたのね」と親から送って初めて、子供は自分を理解されたと感じられます。
ですからそこで親が返す白いボールは、子どもの心の白いボールであって欲しいものです。
(次回は白いボールの会話例をご紹介します)
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