前回は親が聞き上手になって、子どもが投げてきた白いボールを受け取ったら、親も白いボールを投げ返すお話でした。
<幼稚園に行きたくない>」
あるお母さんと6歳の男の子の白いボールの会話
(朝、幼稚園に行きたくなさそうな感じだった。のんびりと着替えながら)
子「僕、今日は当番なんだ。(イヤそうな顔)」
母「今日は当番だから幼稚園に行きたくないんでしょう?」
子「そうなんだよ。だって当番って朝から帰る時までたくさんの仕事があるんだよ。紙を配ったり、みんなの前で時間割を発表したり、やることがたくさんあるんだ。」
母「当番ってたくさん仕事があるから本当に大変なのね。」
子「そうだよ。でもみんなに当番は回ってきて、やらなきゃだめなの。僕、幼稚園行ってくる。」
<お母さんの言葉>
朝の短い時間の会話でしたが、子供との間にスムーズなコミニケーションができて気持ちが良かった。
いつもだったら、こんな時、質問、尋問したりして挙句には命令になり「とにかく早く幼稚園に行きなさい」となってしまうところでしたが、呆気ないくらい子どもの方から行動してくれました。
これで親子の関係も壊さず、自分で話して自分で結論を出しています。母親の話した言葉は二言だけです(*^_^*)
黒板消しの係が嫌だ
あるお母さんと8歳の男の子の白いボールの会話
子「僕、黒板消しの係、嫌だな」
母「黒板を消す係なの?」
子「うん生き物や本の係がいいなぁ」
生き物や本の係がいいの? 」
子「だって、先生が黒板にいっぱい書いちゃうと、消していて休み時間がなくなってしまうんだよ」
母「あら、休み時間ずっと黒板消してるの」
子「椅子持っていってやるの、いやだよ」
母「あぁ、届かないから、椅子に乗って消すのね」
子「〇〇(友達の名前)と2人でやるんだよ」
母「2人でやっているの」
子「でも、〇〇はやらないで、僕ばかりやるんだよ」
母「〇〇くんは全然やらないの」
子「うん」
母「そう、いやね。先生に言ってみたら?」
子「〇〇に行ってみようかな。それでダメなら先生に言うよ」
母「あーそうね。」
子「そうだ、おかえりの会に行ってみようかな」
母「そういうのがあるの」
子「うん、悪い事した人のこと言ってもいいんだよ」
母「そうね、言ってみるといいわね」
<お母さんの言葉>
能動的聞き方を心がけたため、子どもの不満が黒板を消す係にあることより、友達が仕事をサボっていることにあることがわかりました。
私の提案「先生に言う」より、自分で本人に言い、「お帰りの会」に言うと子ども自身が解決策を考えたことに驚きました。
親が悩みを所有すると、上記の様に「先生に言ったら」ということになります。
そして、もし子どもが先に先生に言って、結果がうまくいかなかったとしたら、この子は「お母さんがそう言ったから先生に言ったのに、うまくいかなかったじゃないか」と、問題の処理の責任を自分が負わず、親のせいにして、更に親への不満や不信感を募らせることになってしまうかも知れません。
子どもに問題を所有させながら、親が聞く相手になることで、子どもは自分で結論を出していきます。
子ども達は、その力を持っています。
HUPYELL
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