『親業訓練』から学ぶ子育てやコミュニケーションのヒント、8日目は中学生の例です。
能動的な聞き方は、小さい子どもだけに効くのではありません。
中学生、高校生、大学生、そして大人も、話すことでスッキリ!
お母さんと中学1年生の息子さんの会話
子「お母さん、僕クラブのことなんだけど、柔道部に入りたいんだけど、ダメかな」
母「あら、テニス部はもうイヤになってしまったのね」
子「そうなんだよ。柔道部は強くなると段がもらえるしさ、男らしくていいと思うんだ」
母「そう、テニス部はもう本当にやめたいと思っているのね」
子「やめたい気分だよ。一年生は球拾いばっかりなんだ。まだ一度も打ったことないんだよ」
母「球拾いばかりでもうイヤになってしまったのね」
子「そうなんだよ。球拾いはもう、うんざりなんだ。それに上級生がものすごく威張ってるんだ」
母「球拾いの上に上級生に威張られては、あなたもイヤになってしまうわね。」
子「そうだろう。しかも女子の上級生の方が威張っていて、時々ラケットで頭をぶつんだよ」
母「女の先輩でもそんなことをするの。新入生も大変ね」
子「でもどの人もそういうわけじゃないんだよ。とてもいい人もいるんだから」
母「そんなにいい人もいるのね」
子「そうさ。だから一年生は先輩がちゃんと練習できる様に、球拾いをして、協力しているのさ」
母「先輩の練習に協力しているわけね」
子「そうだよ。球拾いをする人がいなければ、上級生は困るだろ。みんなそうして上級生になっていくんだよ」
母「そうね。じゃテニス部は嫌じゃないのね」
子「いやなものか。明日から一生懸命球拾いするんだ。時々なら打たせてくれるし、素振りの練習をつけてくれるんだよ」
母「そう。じゃ頑張ってね」
子「柔道のことは、また高校に入る時にでも考えるよ」
母「そうね」
<お母さんの感想>
何となく心の中でモヤモヤした不満が、話をすることによってスッキリとした感じ。
話すことによって自分自身を納得させている様でした。
こんな親と子の対話もあるのです。子どもの悩みの白いボールには、白いボールを返してみて下さい。
親と子のキャッチボールで、お子さんの判断力や自律心が育ち、気持ちがあたたかく変わってくるはずです。
HUPYELL
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