何回かに分けてミトコンドリアについて書いていきます。
その1〜ミトコンドリアって何?
人間には60兆個(37兆個という説もあります)の細胞があると言われていますが、その全ての細胞のひとつひとつに100〜300個のミトコンドリアが含まれており、細胞全体の10%〜20%を占めているそうです。
ミトコンドリアは、食べ物から得た栄養素と酸素を使ってエネルギーを生み出したり、様々な役割を果たしています。そのミトコンドリアが、何故老化やアンチエイジングと関係があるのかを考えていきますが、まずその前に、人は何故老化するのでしょうか?
何故生き物は老化するの?
老化の原因は酸化です。活性酸素というものがあって、何やら悪さをするものらしいということはご存知ですね。
活性酸素って何?
私達は呼吸で空気中から酸素を取り入れて、二酸化炭素を出しています。植物はその逆で、二酸化炭素を吸い酸素を出します。酸化しないので、樹齢1000年以上の大木もあります。
動物は呼吸によって消費する酸素の2%が、活性酸素になると言われています。酸化し老化し死を迎えるのが宿命です。例えば鉄が酸化すると錆びますが、人も酸化することによって身体が錆びていき、シミやシワなどのほか、関節炎、ガン・動脈硬化・糖尿病・老人性痴呆・白内障といった病気の引き金にもなるといわれています。
活性酸素は日常の生体活動の中で発生しますが、他にも、紫外線や大気汚染、タバコ、激しいスポーツ、電磁波、薬、排気ガス、加工食品、殺虫剤、レントゲン、ストレスなど、様々な条件のもとでも発生する体内公害と言われています。
老化を防ぐためには、できるだけ活性酸素を発生させないような生活の工夫と、発生してしまった活性酸素をちゃんと減らすことが出来るような体を保つことが大切です。
大切なSOD酵素
私達の体はうまく出来ていて、活性酸素が発生して体が錆びそうになると、サビ取りの働きをするSOD酵素という酵素が作られます。
20歳ぐらいまではこのSOD酵素が体内に豊富に存在している為、酸化を遅らせることができます。
しかし、SOD酵素は20歳を過ぎた辺りから徐々に減少しはじめ、40歳を越えると更にその減少速度が加速すると言われています。
このようにSOD酵素と老化は切っても切れない関係性があるわけですが、そのSOD酵素を体内で作っているのがミトコンドリアです。
ミトコンドリアは古くなると壊されて、新しいミトコンドリアが作られるのですが、年を重ねるとその量が次第に減って行くと同時に、新しいミトコンドリアが作られにくくなって、老朽化した質の悪いミトコンドリアの割合が増えます。古くなったミトコンドリアは活性酸素を大量に出すので、更に老化が進むという悪循環になります。
なので、古いミトコンドリアにはさっさと消えてもらって、どんどん若いミトコンドリアを作り出すことが、アンチエイジングには大切になってきます。
ひと言でいうと、若々しく健康な人と不健康な人の違いはミトコンドリアの量と質の違いにあります。
(明日のコラムに続きます)
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